ゲップとオナラ

お腹の中にはガスが溜まっています。

口から出ればゲップとなり、肛門から出ればオナラになります。

最近、「ゲップが多い」「オナラが多い」という患者様に多く出会ったので原因をまとめてみました。

主にメイヨークリニックとジョンホプキンス大学から引用しました。

＜ゲップ＞

①空気の呑みすぎ（呑気）を起こしている

・早食い、喫煙、チューイングガムが空気を呑み込む原因となりやすい

②炭酸飲料、ビールの飲みすぎ

＜オナラ＞

①空気の飲みすぎ（酸素や窒素は体内で吸収されない⇔二酸化炭素は吸収される）

②ガスが生まれそうな食品を多く摂取している

ただし、腸内細菌の種類が人によって異なるので、どの食品がよくないかには個人差がある

食物：豆、キャベツ、ブロッコリー、レーズン、プルーン、ブラン、乳製品（ラクトース）、人工甘味料（ソルビトール）、清涼飲料水（フルクトース）

③腸疾患

過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、乳糖不耐症、糖尿病、慢性膵炎など

②や③に関してですが、大まかな病因としては

小腸から未消化な食品が大腸に流れることで、大腸内の細菌がガスを産生してしまう

ことがあります。

大腸でガスが生まれると硫黄やメタンを含み悪臭になります。

レントゲンやCTでわかりますが、胃と大腸にはガスが溜まりますが、小腸にはほとんどガスがみられません。このことからも胃のガスと大腸のガスは基本的には別の原因で発生していることがわかります。

＜ゲップ＞

炭酸飲料・ビールを控える

食事をゆっくりにする

＜オナラ＞

上記のガスが出やすい食事を減らす

適度な運動

上記の、小腸での消化異常を来す疾患を探す

1日10回程度のオナラが標準なようです。1日20回以上、ガスが出る状態が続いているようなら対策は必要でしょう。