タバコの銘柄による発がん性の違い

私は喫煙者ではないので詳しくありませんが、タバコの銘柄・ブランドによってニコチンやタールの含有量は違うと思います。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5932221/pdf/nihms946488.pdf

こちらは従来のタバコ(プレミアタバコ)と格安タバコの成分の比較を行ったものです。
タバコには多数の発がん物質が含まれていますが、格安タバコはより危険性が高いことを伝えています。

アメリカも日本同様に喫煙率の低下を目指してタバコ税の増税、タバコの値上げを行ってきました。
タバコ会社では対抗すべく、安価な製法で格安タバコなるものを作り、シェアを伸ばしているようです。
マールボロ以下260種類程度のタバコが出回っており、実に80%の銘柄が格安タバコになります。
ただし、格安タバコではtNNAL, uranium, styrene, xylene, naphthalene, fluorene, phenanthreneといった発がん物質の含有量が多かったとのことです。

全く詳しくないのですが、日本ではプルーム(JT製)、IQOS(I quit original smoking, フィリップモリス製)なる加熱式タバコ(heated tobacco, heat-not-burn devices)が存在します。
調べたところ、電子タバコ(e-cigarette, VAPE)とは異なるシステムになっています。
加熱式タバコはタバコ葉を燃やさずに加熱することで蒸気を発生させるのに対して、電子タバコは液体を装填して蒸発させた蒸気を吸う違いがあります。
日本では電子タバコにニコチンは入れられないようです。

当然、従来の紙巻タバコと安全性がどうかという話になりますが、評価は定まっていないながらも、多少はましなのかもしれません。

Comparing the cancer potencies of emissions from vapourised nicotine products including e-cigarettes with those of tobacco smoke
Background Quantifying relative harm caused by inhaling the aerosol emissions of vapourised nicotine products compared with smoking combustible tobacco is an im...

海外の報告にはなりますが、発がん性は電子タバコ、加熱式タバコ、紙巻タバコの順に低いのではないかという報告がありました。
WHOは安全性に関して評価を下していません。
確定的なことはまだ先の話です。

なお、具体的な銘柄による発がん性の差は不明でした。

発がん性を有することから、紙巻タバコ、加熱式タバコ、電子タバコ、いずれも避けた方がよいことは間違いありません。

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